患者さんには主体的に医療に参加してほしい
昨日の薬の記事を書いてて思い出したんだけど
昔私の父も飲まない薬を何度ももらってきていたことがありました。
私はその時点で意味がわからない(真顔)
薬の効きが悪いのであれば、医師が前回と同じ薬出しますねって言ったときに
「効かないんで違う薬にしてください」って言ったり、
粉薬がダメなら「錠剤にしてほしいんですけど」って言ったり、
まだあるなら「症状出てる時にだけ飲んでるのでまだあるのでいりません」
って言えばいいじゃん????????
そうしたら医師も色々考えて
薬の量調整してみるとか違う種類の薬にしてくれるとか。
症状ある時にだけ飲むのがダメな場合は
それは毎日飲まないと効果ないんですよ?って言ってくれたり、
じゃあ今回は薬出さないでおきますね?って言われたり。
結局薬の管理は自己責任だから毎日飲んだほうが効果あるよって言われても
飲まないで効果がないのは自分のせいだし(自己管理できる能力がある人はね)
医師に指示通りに治療を行わなくても、
(人にもよると思うけど)多分医師は怒んないよ、呆れるかもしれないけれど。
(疾患や薬によると思うけれどさ。)
また受け持ち患者の話になりますが、血糖管理を行っていて。
毎朝インスリンを4単位打つ治療をしていたんだけど。
主治医が変わったときに管理の方針が変わったのかなんなのかわからないけれど、
毎日10単位打つってことに変更になったらしい。
でも本人はそれを言われて4単位でも低血糖になるのに10単位なんて打てないと思って、
医師の治療方針(指示)を無視して4単位で打ち続けていたんだって。
それを聞いてなんで10単位打てって言われたときに
4単位でも低血糖になるのに10単位も打つなんて恐ろしいって伝えなかったんですか?って聞いたら、
「彼(医師)は彼なりに僕のことを考えてくれているのに文句は言えなかった。言うのがめんどくさかった。
ずっと4単位でやってたからそれでいいと思った。」と言っていました。
私も詳細はわからないので何とも言えませんが。。
まず治療方針が全く患者に伝わっていないのは医療者側の問題。
今はICを大切にってすごくうたわれているけれど、
手術だけじゃなくて治療に関しても説明と同意ってとっても重要だと思う。
多分わかんないけれど医師も低血糖症状を確認したり、血糖値の経過を見て
単位数を変更したんだと思います。
そして医師がどうして10単位に増量するのかをちゃんと説明したかもわかりません。
(本人も説明されたか覚えていないと言っていました。相当昔の話みたいですが。。)
でも治療方針を理解するために質問しないのも患者の問題だと思うよ私は!!!!!!
「なぜ増量する必要があるんですか?」この一言を言うだけじゃん???
もっと患者さんには主体的に医療に参加してほしい。
そして医療者だって人間だよ。言われないとわからないよ。
患者に「4単位でも低血糖症状出ることがあるんです」って言われないとわからないよ。
なにか治療に関して希望があるなら医者にどんどん言ったほうがいいよ?
ってか言わないとわからないから言わないとずっと経過観察(同じ薬を出し続けられるだけ)だよ?
自分の体を大切にしたいのなら、患者の希望通りにいかないこともあるとは思うけれど、
ダメもとでも一度希望を言ってみるべきだと私は思う。
専門時代、患者さんを医療者が取り囲んで「患者中心の医療」っていう図を何度も見せられたけど、
現実を見ると医療者の独りよがりではないけれど、
患者さんという神輿を担いだ医療者みたいな感じになってしまっている気がシマス。
こんなんでいいの????
それとも患者側は神輿でいいと思っているから言わないんだろうか。
何か医者に言ったらモンスターペイシェントって呼ばれると思ってるんだろうか。
私は自分の体が大切でよりよい治療を受けたいと思っているなら、
わからないことを理解できるまで医師に確認したほうがいいと思うし、
希望を伝えるべきだと思います。
受け身になってたら最高の病院で最高の医者が目の前にあっても、
自分がよりよいと思える治療は受けられない可能性があるよ。
っていう、話でした。
昨日から患者さんの悪いようなところばかり書いてますが普通にいい人です。
私に色々なことを考えるきっかけをくれるだけです。
なんだろう、一年間働いたからか、もう患者さんの身近な立場ではなくなって、
医療者に希望を伝えられない患者の気持ちがわからなくなってきてしまったかもしれない。
ちゃんと治療方針を理解しているかを確認するのも看護師の仕事ですが(医師の仕事でもあると思うけど!)
特に外来フォローでは治療方針を理解しているかを確認するのは難しいけれど、
患者さんが受診をしている他の科や昔の話を聞いていると、
中々患者さんって納得して治療を受けているわけでは無いんだなって思いました。
患者さんが納得して治療を受けられるように支援するのが看護師の役割の一つだと思っているけれど、
看護師ばっかりがそういう気持ちじゃダメで。
やっぱり医療者全体(特に医者)が納得してもらえるように、
説明して話し合って決めていくことが必要だと思う。
結局看護師という立場の自分一人が患者さんに納得してもらいたいって思っても、
患者さんが納得したいって思ってくれて、
他の医療者も協力をしてくれないと中々うまくいかないんだよなーーー。。
はじめまして。いつもブログを拝読しております。
患者に主体的に医療に参加してほしい、興味深く拝読いたしました。
患者側からお話ししたくてコメントいたします。
まず医者に何か言ったらモンスターペイシェントと思われるのでは?ということについてですが、モンスターと思われるとはいきませんが、医者という人間は患者(=素人)からの質問にいい顔をしません。患者は医者の指示に従っていればいい、疑問なんて持つな、そういう医者がいかに多いか。特に開業医はその傾向が顕著です。
薬が効かない、そんなこと言おうものなら明らかにムッとします。下手したらどの薬がいいのかといきなり言う医者もいます。そりゃあ眠くならない薬がいいとか、副作用でめまいがするとかいう程度ならば受け入れてくれますが、原則、患者からの疑問は受け付けない医者が多いです。
とにかく素人からの口出しは嫌いなのでしょう。診療科に限らず、そういう医者が多いです。
以前、初めてもらう薬で副作用について質問したら「そりゃあ副作用いっぱいありますよ?医学書に掲載されている山のような項目、お望みならば全部読み上げましょうか?」と逆ギレされたこともありました。
そんな医者に当たったこちらが不運といえばそこまでかもしれませんが、開業医なんてどこも似たようなものです。
だから心の中では「こんなに薬いらない」「まだ残っているのに」と言いたくても、言ったら怒られる、他の病院へ行けと言われる、患者はみなそれを恐ろしがって無言になるのです。
だからいくら患者側が自分の治療について色々調べてもそれを口にすることはできません。
主体的に参加してほしい、そう思う医療関係者は一体どれほどいるのでしょうか。
記事が途中で切れてしまっているので、管理人様の仰りたいことの全てがこちらに届いておりませんが、公開されている範囲から思ったことを述べさせていただきました。
お仕事、お忙しいと思いますがお体に気をつけてください。
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はじめまして!コメントありがとうございます!
ちょっとイライラしていた部分もあって過激というか極端な内容になってしまいました;患者さんからの意見が聞けてありがたいです!そして記事が最後まで完結していなかったの今気がつきましたwご指摘ありがとうございます。
さて、内容に関してですが。
医療用語なのか学生時代「パターナリズム」という言葉を習いました。
患者の最善の利益の決定の権利と責任は医師側にあり、医師は自己の専門的判断を行なうべきで患者はすべて医師に委ねればよいという考え方のことを「パターナリズム」と言います。昔はそういった考えが強かったため特に老年期の方達は「医師に全部お任せします」という患者さんが多い傾向にあると習いました。しかし患者の権利意識の高まりと共にそういった考えは否定されてきていて「説明をして納得・同意をしてもらう」ということを大切にしてきている、そういう医療界の流れであるということも習いました。
今私は完全に医療界側に入ってしまったので患者側から中々考えることはできないのですが、モンチッチさんの話を聞くと 医療界側もまだパターナリズムという考えから抜け出せていないのが現状だということがわかりました。。多分開業医にそういった傾向の方が多いというのも、多分開業しているくらいですからそれなりに色々経験して医師になってからの時間がたっているのでしょう。だからパターナリズム中心の時代で医者になり経験を積んできた人たちなのでそう考えてしまう傾向にあるのかなと私は思います (完全に私の推測ですが)そういった面だけで行くと若い医者の方がもしかしたら話を聞いてくれたり、相談には乗ってくれやすいかも知れませんね。
まぁ日々医療も進歩していますが。薬にだけ関して言えば副作用の無い薬はないので、患者さんが求める薬がないという事もあるかもしれません。多分医者は最良の選択をしていると自分で思っているはずです笑。でもしかしたら一つ情報が加わることでそれが大きく変わってしまうかもしれません。だから(?)正直怒られても、嫌な顔をされても薬が効かないものは効かないと言った方が私はいいと思います。それを聞いて医師がどう判断するかはわかりませんが、「症状が強いからもっと強い薬にしないといけないのか」「もしかしたら違うことに原因があるのかもしれない」「この期間じゃまだ効果が出てきにくいからもう少し様子を見てもらいたい」私はそう考えるのが医者だと思います。どの薬がいいかなんて患者に聞くなんて、それを考えるのがお前の仕事だろ?って言いたくなっちゃいますよね、正直ありえないって思っちゃいました。他の病院に行けって言われる前に他の病院に行ってもいいと思いますw医療を選ぶ権利が患者さんにはありますから。
薬に関してだけ言えば、薬局の薬剤師に聞くのはとてもおすすめです。どういった症状が出たら使用を控えた方が良いか・もし飲み忘れたときに後から飲んでもいいのか。そういった部分でのプロですので。
患者さんが主体的に医療に参加しないから良い治療ができないとは考えません(記事では患者が悪いみたいな感じで書いてしまっていましたね;すみません)。もちろん医療を提供する医療職者側の問題も相当大きいと思います。少なくとも看護師という立場として私は患者さんに主体的に参加して欲しいと思います。でも主体的とは言ってもきちんとこちら側から提案することを守ってもらう(薬をちゃんと飲むとか安静を守るとか禁煙をする)ことが前提です。自分で思った通りに好き勝手にやって欲しいということではありませんよ笑?
今回コメントをいただいて患者さんが中々医療者側に意見を言いにくいと言うことはわかりました。まぁこの「患者主体の医療」は私の理想の医療界デスね。こんな風にちゃんと患者の話が聞ける医療職者がいて、医療職者に気持ちを伝えられる患者がいてっていうのは現実にはまだ難しい。そういう医療界に早くなればいいなぁ…。
ありがとうございます。なんとかこれからも這いつくばって頑張ります笑
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